ヒアリ、ブラックバス、フイリマングース、グリーンアノールなど、近年話題の外来生物約100種を紹介します。1.外来生物がわかる! ●おもな外来生物とつれてこられた理由、その害がわかる! マングースはネズミやハブを減らすために、連れてこられました。しかし、実際にはハブを減らさなかったどころか、沖縄島や奄美群島にいる貴重な在来種を食べ、どんどん増えていきました。そのため、わなをしかけたりして、マングースをつかまえています。このように、外来生物とは何なのか、外来生物をなぜつれてきたのか、どのような害があるのか、どのように駆除しているか、などをわかりやすく解説しています。●なぜ外来生物が増えたのか?その理由がわかる! ブラックバスは、おもに食用にするために、アメリカからつれてこられました。アメリカではブラックバスを食べる天敵がいて、ブラックバスがあまり増えない自然のしくみになっています。ところが、日本ではつり用の魚として人気が出て、日本全国の湖などに放されました。そして、日本では天敵がいないために一気に増え、日本在来の水生昆虫や魚などを食べて一気に減らしました。●人や物の行き来にまぎれてやってくる外来生物を紹介! ヒアリは、もともと南アメリカにいました。それが北アメリカや東南アジア、中国に運ばれて、すみついています。そして、中国から日本に運ばれるものにまぎれて、日本にヒアリがやってきています。このように、人や物の行き来が激しくなってきたために、やってくる外来生物が最近増えています。2.自然のしくみがわかる! ●外来生物の問題を知れば、自然のしくみがわかる! マングースが入ってきた沖縄島と奄美群島は、大陸から離れて何万年もたった島々です。生き物たちは独自に進化していきました。そこでは、マングースの天敵がいないので、すみつき、ふえていきました。マングースの問題から、貴重な沖縄島と奄美群島の自然のしくみを解説しています。外来生物を知ることで、自然のしくみがわかります。●意外と身近な外来生物を紹介! 春の野原は白い花がいっぱい咲いていますが、その中のヒメジョオンやハルジオンなどは実は外来生物です。また、川原も外来生物だらけです。なぜ、荒れ地や川原などには外来生物が多いのでしょうか?答えは……、本を見てね。●自由研究にも役立つ! 在来タンポポと外来タンポポを調べて、自然を理解しようこの本には在来タンポポと外来タンポポの見分け方がのっています。どこに在来タンポポが生えていたか、どこに外来タンポポが生えていたかを調べて、地図を作り、どんな環境に生えるのかを考えてみましょう。自由研究にもおすすめです。3.オリジナル編集のDVD付! オリジナル編集のDVDは30分(本編25分)。パート1では、奄美大島にすむめずらしい動物アマミノクロウサギのくらしと、それを脅かす外来生物フイリマングースについて紹介。パート2では、沖縄島や小笠原諸島に入った外来生物による被害を紹介し、身近なところにもいる外来種を紹介します。NHKの取材映像と、編集部が集めた映像が収録されており、外来種とその問題についてよくわかります。 出版社からのコメント 外来生物は、人間が海外から連れてきた生き物です。生き物たちは必死に生きようとしています。害を及ぼして「悪者」にされがちですが、悪くはありません。もともとは連れてきた人間のせいです。なぜ外来生物が「悪者」にされてきたのかを、この本で見ていきましょう。 内容（「BOOK」データベースより） みどころ1:調べ学習にぴったり!外来種が入った理由と害がよくわかる!みどころ2:外来生物が侵入する自然、そして自然の生き物のつながりがわかる!みどころ3:外来種をリアルに解説する入門DVD30分(本編25分)!