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道徳教育の批判と創造社会転換期を拓く

, 藤田昌士

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道徳教育の批判と創造社会転換期を拓く epubダウンロード無料 - 内容紹介 教科研「道徳と教育」部会のメンバーをはじめ、教育研究者と教育実践家の協働による道徳教育論集。道徳教育のオルタナティヴ(既存のものとは別のもの、代案)を探り、道徳教育を作りかえていくためのヒントを提供する一冊。 著者について 藤田 昌士(ふじた・しょうじ) 1934年生まれ。1956年3月、東京大学経済学部卒業。東京都大田区立大森第二中学校教諭(6年間)を経て、1962年4月、東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻修士課程入学、1964年5月、同博士課程中退。以後、東京大学教育学部助手(約3年間)、国立教育研究所研究員・研究室長(約17年間)、福島大学教育学部教授(5年間)、立教大学文学部教授(10年間)、帝京平成大学情報学部教授(4年間)などを歴任。専門分野は道徳教育、生活指導、子どもの参加。 著書は『道徳教育―その歴史・現状・課題』(エイデル研究所、1985年)、『子どもの権利と生活指導(子どもの権利をいかす生活指導全書1)』(編著、一葉書房、1993年)、『児童会・生徒会活動(同全書4)』(同)、『生活の指導と懲戒・体罰(日本の教育課題第4巻)』(編著、東京法令出版、1996年)、『学校教育と愛国心―戦前・戦後の「愛国心」教育の軌跡』(学習の友社、2008年)など。 奥平 康照(おくだいら・やすてる) 1939年生まれ。1968年、東京教育大学大学院教育学研究科博士課程退学。教育哲学専攻。大阪市立大学勤務を経て1987年和光大学教授、2010年定年退職後、2015年まで和光学園理事長。和光大学名誉教授。欧米近代教育思想史、子ども論、道徳教育論などで論著。 関連論著:「戦後教育実践史における〈教育の生活課題化的構成〉の系譜」(『教育実践の継承と教育方法学の課題(教育方法47)』図書文化、2018年)、「子どもの生きる不安に応答する」(『教育』2017年10月号)、『山びこ学校のゆくえ―戦後日本の教育思想を見直す』(学術出版会、2016年)、『少年期の道徳』(新日本出版社、1987年)など。 商品の説明をすべて表示する
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第1章つながりの崩壊と再構成―社会転換期における道徳教育実践第2章道徳教育に欠かせないもの―「道徳」の指導が道徳を否定しないために第3章中学校用道徳科教科書の特質―これまでの副読本との比較を通して第4章「教科化」時代の道徳教育の方法と評価第5章道徳教育におけるジェンダー・セクシュアリティの問題―中学校「特別の教科道徳」の教科書分析を中心に第6章孤食と共食のはざまの子どもの「食」と道徳性の形成―子どもの食育を「ケアの倫理」から捉え直す第7章多文化社会とナショナル・アイデンティティ―スコットランドのカリキュラム分析より第8章教師と子どもの関係を組み替える「不信」の可能性第9章子どもが安心する教室を第10章歴史教育と道徳教育―教科指導と道徳教育を憲法原理で貫く第11章中学校3年間の平和学習と道徳授業地区公開講座第12章道徳教育の「批判」と創造―「特別の教科道徳」と私たちの課題補章教科研「道徳と教育」部会の研究経過―おおよそ1990年代までとなります。本書第12章、補章において、1950年代以来の、教科研「道徳と教育」分科会による研究成果に触れています。ご参考までに概論1件。「道徳」が客観的な存在であり、「道徳性」が道徳が身についた状態であるとみなして、人間における「能力としての道徳性」を考えてみます。現実の生活の中での行為の決定は、いわゆる徳目の選択の行為とは一致しないものです。そうならば、この能力の要素とはいかなるものなのでしょうか。本書p.252における記述について。勝田守一氏による道徳の定義「対立する価値の比較や選択が自主的に行なわれるというところに、道徳が成立する」と「いわば、価値のある行為が、道徳的行為として成立するのは、それが自主的行為であることによってなのだ」とを引用した説明があります。自主的な判断、自主的な価値選択の能力、が重要であることを指摘しているのです。以上のような定義はインドクトリネーション(価値のおしつけ:caritas77による補注)への批判としての位置を保つものであり、公教育における道徳教育の出発点、公教育における道徳教育を支える国民的合意の基礎として重要なのです。『勝田守一著作集』第4巻(1972年、国土社、pp.468-469)が出典です。これは1958年の教育科学研究全国連絡協議会全国集会における「道徳と教育」分科会の報告が提出したものです。各章、ほかにも「道徳」に関して、いかに良い教材を創り出すか、いかに良い授業を行うかという試みの一端が掲載されています。ご一読ください。
de 藤田昌士
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